イエレン議長の会見で円安の背後にロボット?
アメリカの中央銀行FRBのイエレン議長が記者会見するたびに円安が進んでいる、というニュースが流れていた。
為替相場アノマリー、米国イエレン議長の会見でドル/円上昇?(ZUU online) - ニュース・コラム - Yahoo!ファイナンス
記事によれば、昨年は、
4回の記者会見つきの会合では、会見直後からドル/円が大きく上昇し、ニューヨーク市場での取引時間を終了しているのだ。午後3時過ぎの会見であるため、ニューヨーク市場は高値で終了となり東京市場へバトンタッチし、その相場の流れが継続することがほとんどだ
ということらしい。
この現象自体には、気がついてなかったが、あってもおかしくないとは思う。
この記事の中でも、「イベント・ドリブンのアルゴリズム」に触れているが、いまのマーケットでは、FXなどの為替でも、株でも、ヘッジファンドによる自動取引が、取引のかなりの部分を占めているのだ。
自動取引の中には、ネット上のロボットがニュース記事等の中から特定のキーワードに反応し、即座に取引を行う、というものもある。
おそらく、イエレンが「利上げ」といえば自動的に「円売り」といったプログラムが組まれているのだろう。
今の市場では、個人投資家は、そういうロボットまでを相手に戦わなければならない。
そのためには、ロボットたちの行動特性をつかむところからはじめなくてはならない。
イエレンの言葉で彼らが買うなら、こっちもそれに乗っかるしかない、というわけだ(逆をいく、という作戦もあるが)。
映画「ターミネーター」で描かれたロボットと人間の戦争が、マーケットではすでに現実になっているのだ。