昨日は米雇用統計でドルが急伸
昨日、アメリカの雇用統計の発表があった。
正直、株をはじめるまで「アメリカの雇用統計」なんて、まったく縁がなかった。
というか、存在自体知らなかったという感じ。
でも、株をはじめてからは、アメリカの雇用統計の発表は、毎月ものすごく気になる超重要日だ。
ちなみに、昨日はアメリカ雇用統計の発表後、ドル/円がこんなふうに動いた。
いちばん左端のチャートが急上昇している部分が、米雇用統計の発表直後だ。
じつは米雇用統計の発表後に、相場が大きく動くのは、決して珍しいことではない。
世界中の投資家が、プロも個人も、米雇用統計を見守っているのだ。
特に今は、アメリカが今年中に利上げをすると見られていて、その時期を世界中の投資家が探っているという状況がある。
そしてアメリカが利上げをするかどうかは、雇用統計の結果に大きく左右されるのだ。
雇用統計がよければ、アメリカ経済が順調に回復している証拠とみなされ、利上げが近づくことになる(すぐに利上げがあるわけではない)。
逆に悪ければ、利上げは遠のくということだ。
昨日発表された米雇用統計は、結論からいうと、よかった。
利上げが近づいたということだ。
じゃあ、それがなんでドル/円の急上昇につながったのか?ということなのだが、それはこういうわけだ。
今の日本は、超が付くほどの金融緩和を行っている。
アベノミクスというやつだ。
だから、日本の金利はほとんどゼロになっている。場合によっては、マイナス金利になるケースさえもあるほどだ。
そんなときに、アメリカが利上げをすると、日本の金利とアメリカの金利の「金利差」がひらく。
要するに、同じ金額を日本で銀行に預けるよりも、アメリカの銀行に預けるほうが、金利が高くなるわけだ。
だから、日本円を売って、アメリカドルを買う、という動きが活発になる。
昨日のドル/円の急伸は、そんなメカニズムによって動いたわけだ。
そう、メカニズムなんだ。
株をはじめる前まで、俺はそんな「金を動かすメカニズム」について、まったく無知だった。
でも株をはじめて3年のあいだに、少しずつ、そのメカニズムを勉強して、俺なりにちょっとは理解できてきた気がする。
このブログでは、俺なりにわかってきた株やマネーのメカニズムについて、まとめてみたいと思っている。