人の行く裏に道有り?そろそろgumiは買いなのか?
去年の12月にIPOして、いきなりこの3月に業績下方修正を発表し、株価が急落したgumiだが、今日少しだけ反発した。
世間では、gumiの業績下方修正は、新興企業にしては大きなニュースになっている。
やはりIPOで大々的に売り出しておいて、いきなりの下方修正(これまで営業損益を13億の黒字と予想していたのだが、それを4億円の赤字に修正した)。
そのうえ、社長がツイッターで時価総額8兆円を目指すとか吹いてたこともあって、叩かれまくっている。
まあ、無理もない。
ちなみに今日は、gumiの韓国子会社で数千万円だかの横領事件があったとかで騒がれていた。
ところで、
人がクソ株、ダメ会社と、ボロクソに言っているときに、「本当にそうか?」と考えてみる、というのも、投資にとってじつはかなり大事なことだ。
みんながgumiをぶっ叩いて、株価が急落している今こそ、gumiという会社をよーく見てみるチャンスではないかと思うのだ。
まず事実として、gumiは12月のIPOで46億円を調達している。
じつはIPOの前にも、株を売り出して、50億円ほど調達しているそうだ。
さらに、今年の1月に、銀行から30億円を借りている(この発表自体も、公表が遅れて叩かれていた)。
つまり、gumiは少なくとも120億くらいのキャッシュを持っていることになる。
それに対して、今回発表された赤字は、4億円だ。
このことから、gumiが資金ショートによって倒産することは、当分なさそうだ、という気がする。
次に、gumiの事業を見てみる。
ブレイブフロンティアというゲームが、売り上げの8割を占めている。
要するに、gumiは現在のところ、ブレイブフロンティアの会社ということだ。
ブレイブフロンティアのユーザーは、2000万人を超えているそうだ。
このブレイブフロンティアの特徴は、海外で人気がある、ということだ。
ユーザー2000万人のうち、国内は500万人、海外が1500万人だ。
gumiのIPOのときも、さんざん喧伝されたことだが、この「海外で強い」という部分が、gumiの強みなのだ。
この部分は、べつに12月から変わってしまったわけではない。
実際、国内よりも海外のほうが人口が多いわけで、海外で人気があるということは、それだけ潜在的な可能性は大きくなる、ということだ。
それにパズドラやモンストの例からも、数千万人規模に膨れ上がったゲームユーザーは、そんなに急には消えてなくならない。
ただし、今回の下方修正のときに、ブレイブフロンティアの減速も発表された。若干という表現ではあったが、そこは気になるところだ。
さて、そんなgumiの現在の時価総額は、388億円だ。
ちなみに、パズドラのガンホーは4711億。
モンストのミクシィは、3731億。
たしかに、上場3か月で大幅下方修正のgumiの経営陣は、完璧ではないかもしれない。
でも、gumiという会社のかかえるリソースを考えると、世間でぶっ叩かれ、株価が下げている今こそ、この会社を注視したいと思っている。